匠

Summer Event 2025

ごあいさつ

理化学研究所の研究基盤となる研究技術。その研究技術を数多くの研究室に提供・支援しているのが理研コアファシリティです。今回、初開催となる本イベントでは、コアファシリティでの仕事や現場の様子を4つの地区にてご紹介いたします!

理研では、様々な職種のスタッフが自然科学に関する幅広い分野の研究をあらゆる方面から支援しています。今回のイベントは、その中でも理研の研究力を最大化するために重要な役割を果たしているコアファシリティで活躍する技術者から、プロフェッショナルになるために必要な技術だけでなく、技術者としての経験談や適性、そして、理研における働き方などを学べる良い機会です。理研のコアファシリティにおける日常業務を見てみたい方から、将来、技術者として公的研究機関や大学のコアファシリティなどで働くことを視野に入れている方まで歓迎いたしますので、是非、ご参加ください。

理研コアファシリティの
ご紹介

〜理研コアファシリティとは?〜

理化学研究所 (以下、理研) 内の研究基盤となる資源を効率よく利用しつつ、自然科学の幅広い分野の研究活動を促進するために設置された共用設備・施設、および、研究技術支援体制の呼称です。ここには、高度な専門技術や豊富な知識を持ったスタッフが在籍しており、研究機器や施設を高品質に保つための維持管理や利用者への教育をしたり、これらの機器を巧みに利用して研究技術を開発したり、理研内外の研究室に技術支援を行ったりすることで、世界に先駆けた研究成果に貢献しています。

主催者のコメント
お問い合わせ
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開催概要

日時

2025年8月26日(火)
10:00~17:20

(受付時間 9:15〜9:45)

会場
理化学研究所
4地区 (全14コース)
  • ○和光地区 (全11コース)

    埼玉県和光市広沢2-1

    講演会場

    鈴木梅太郎ホール

  • ○筑波地区 (1コース)

    茨城県つくば市高野台
    3-1-1

    講演会場

    森脇和郎ホール

  • ○横浜地区 (1コース)

    神奈川県横浜市鶴見区
    末広町1-7-22

    講演会場

    交流棟ホール

  • ○神戸地区 (1コース)

    兵庫県神戸市中央区港島
    南町2-2-3

    講演会場

    C棟1階
    オーディトリアム

講演会場へのアクセス情報の詳細は、後日、参加が決定した方にご連絡します。なお、当日は希望する見学先 (地区) の講演会場に9:45までに集合してください。

募集対象
  • 理系 (生命科学、生物学、化学、理工学、物理科学、物質科学など)の下記教育機関に在籍する学生
    • ・専門学校
    • ・高等専門学校
      (原則4-5学年および専攻科)
    • ・大学生
    • ・大学院生
  • 理研に研修生・実習生として所属している方

    該当するかどうか分からない方は
    事務局へお問い合わせください。

使用言語
日本語
費用
参加費無料 / 国内旅費補助有り

※国内旅費補助の詳細は、ページ下部の [お申し込みについて] をご確認ください。

主催
理化学研究所 最先端研究
プラットフォーム (TRIP) 事業本部
・CoRe 研究DXプロジェクト (TRIP1) データ取得支援基盤
・共同利用機器運営協議会
協力
広報部
人材戦略部キャリアサポート担当
ダイバーシティ推進課

スケジュール

受付開始

希望する見学先がある地区の
講演会場に、9:45までに集合

開会

開会の挨拶
講演 (20分×3名/15分×3名)

講演内容

  • 理研の現在、過去、未来をご紹介
  • 多彩な理研コアファシリティをご紹介
  • コアファシリティで働く匠
    -技術者たちの経験談-
  • 理研における技術者のキャリアデザイン

写真撮影

昼食 自費となります

見学 移動時間も含まれます

見学内容

見学先で提供している技術や機器の説明を受けるだけでなく、
スタッフに密着して技術者たちの日常を体験していただきます。
参加者が実験等を行うことはできません

コーヒーブレイク

グループディスカッション

各地区の講演会場にて意見交換など

アンケート回答

閉会の挨拶

閉会

見学コース内容

各コース、合計3時間の見学となります。

和光

  • 和光Aコース

    仁科加速器科学研究センター ペレトロン加速器および
    仁科センター加速器見学

    物理
    科学
    定員10名

    仁科加速器科学研究センター (RNC) RIビーム基盤開発部計測技術チーム

    当センターでは超伝導リングサイクロトロンをはじめとした大型加速器が稼働していますが、一方で小型で実験の小回りがきくペレトロン加速器も運用しており、イオンビームで放射線検出器の開発をしたり、物質の表面をナノメートル単位で深さ分析したり、さらに、細胞などの放射線に対する応答の研究等にも利用されています。今回は地下にある超伝導リングサイクロトロン加速器施設とペレトロン加速器が設置されている実験室を見学していただきます。
    ※放射線第2種管理区域内で見学していただきますが、放射線によるリスクはありません。当日はイオンビームの制御方法を学びます。詳細は後日公表します。

  • 和光Bコース

    研究工作支援: 理研試作工場見学

    理工学
    定員10名

    光量子工学研究センター (RAP) 技術基盤支援チーム

    技術基盤支援チーム試作工場の見学と、加工の様子を見学していただきます。

  • 和光Cコース

    半導体プロセスの現場を学ぶ
    研究用クリーンルーム&プロセス装置見学

    理工学
    定員8名

    創発物性科学研究センター (CEMS) 半導体技術支援チーム

    最先端の半導体デバイス製造を体験できる見学会です。クリーンルーム内のプロセス装置や評価装置を見学し、微細加工プロセスの流れを学べます。半導体・ナノテク分野に興味がある方におすすめです。

  • 和光D-1コース

    有機微量元素分析 --
    数mgの試料で元素組成を決定

    物質
    科学
    化学
    定員4名

    創発物性科学研究センター (CEMS) 物質評価支援チーム

    元素分析は数mgの試料から化合物の元素組成を決定する分析です。微量な試料の秤量や分析には高度な技術が必要です。今回のイベントでは実際の操作をお見せします。

  • 和光D-2コース

    結晶構造解析 --
    結晶一粒で3次元構造

    物質
    科学
    化学
    定員4名

    創発物性科学研究センター (CEMS) 物質評価支援チーム

    単結晶1粒で結晶の3次元構造を得ることができるのがX線結晶構造解析です。今回のイベントでは、試料選び、測定、解析と一連の流れを公開します。

  • 和光D-3コース

    電子顕微鏡観察 --
    ナノ構造を観察するための試料調整と観察テクニック

    物質
    科学
    定員4名

    創発物性科学研究センター (CEMS) 物質評価支援チーム

    電子顕微鏡像はご覧になったことがあると思います。一方でこの像を得るために、どのような準備・測定が行われるか経験したことがある方は少ないと思います。今回のイベントでは実際の作業を公開します。

  • 和光Eコース

    NMRとMSによる有機化合物の構造解析

    物質
    科学
    化学
    定員5名

    環境資源科学研究センター (CSRS) 技術基盤部門 分子構造解析ユニット

    NMR (核磁気共鳴) とMS (質量分析) の分析装置を用いた有機化合物の同定、構造解析に関する研究支援の現場を各装置担当者に解説してもらい見学いただきます。

  • 和光F-1コース

    タンパク質分析とペプチド合成の最前線

    生命
    科学
    化学
    定員4名

    脳神経科学研究センター (CBS) 研究基盤開発部門 生体物質分析支援ユニット

    生体の構造や機能においてタンパク質は重要な役割を担っています。本見学コースでは、その構成要素であるアミノ酸のHPLCによる分析、質量分析計によるタンパク質の網羅的解析 (プロテオミクス) や低分子化合物との相互作用解析など、タンパク質に関わる分析支援の最前線を紹介します。また、生命科学の基礎研究や創薬に欠かせないペプチドの合成支援について紹介します。

  • 和光F-2コース

    単一細胞分析から網羅的遺伝子発現解析まで

    生命
    科学
    生物学
    定員4名

    脳神経科学研究センター (CBS) 研究基盤開発部門 生体物質分析支援ユニット

    単一細胞レベルの遺伝子発現解析は近年の生命科学のトレンドです。フローサイトメトリーで個々の細胞の「顔」を分析・分取し、次世代シーケンシングで遺伝子発現プロファイルを解析することができます。また、1977年に開発されたDNA配列決定法 (サンガー法) は、今日まで分子生物学を支える重要な技術です。これらの分子細胞生物学に関する技術支援を紹介します。

  • 和光F-3コース

    脳科学研究を支えるカスタマイズ技術支援

    生命
    科学
    脳科学
    定員4名

    脳神経科学研究センター (CBS) 研究基盤開発部門 生体物質分析支援ユニット

    神経解剖学は脳科学の基盤です。モデル動物の脳構造を蛍光タンパク質でラベルするウイルスベクターの作製・注入、凍結した脳の薄切や染色、最先端顕微鏡によるイメージングなど、多様な実験技術が求められます。また、科学技術プログラミングは動物行動や神経活動のデータから回路と機能の関係を明らかにします。これら脳科学研究における専門技術支援を紹介します。

  • 和光Gコース

    ①人を対象としたfMRI計測と施設見学
    ②マウスを対象とした胚操作実験と動物飼育施設見学
    (各1.5時間)

    生命
    科学
    脳科学
    生命
    工学
    定員5名
    • 人を対象としたfMRI計測と施設見学 

      生命科学 脳科学

      脳神経科学研究センター (CBS) 研究基盤開発部門
      機能的磁気共鳴画像測定支援ユニット

      人やサルを対象に、7テスラと3テスラのヒト用MRIを用いた非侵襲的計測を行なっており、計測の現場と解析などを間近で見ていただきます。研究者の多様な要求に応えるための実験環境を整備する必要があり、そうした実務も併せて見学いただけます。(1.5時間)

    • マウスを対象とした胚操作実験と動物飼育施設見 

      生命科学 生命工学

      脳神経科学研究センター (CBS) 研究基盤開発部門
      動物資源開発支援ユニット

      マウスを対象とした胚操作実験を見ていただき、利用者からどのような依頼があり支援を実施しているかを体験いただきます。また、研究のための動物飼育と支援の提供の現場を感じるために、実際のマウスとラットの動物施設を見学いただけます。齧歯類を扱った実験等をされている方、ペットとして齧歯類を飼育されている方は動物施設への入域に制限があります。該当される方はご相談下さい。(1.5時間)

筑波

  • 筑波コース

    「バイオリソースなくして、研究なし!」
    マウス・植物・細胞・微生物・遺伝子を取り扱い、
    世界のライフサイエンスを支えるBRCを見せます

    生命
    科学
    定員20名

    バイオリソース研究センター (BRC)

    実験動物開発室※/実験植物開発室/細胞材料開発室/遺伝子材料開発室/微生物材料開発室/統合情報開発室/統合発生工学研究開発室/マウス表現型研究開発室/次世代ヒト疾患モデル研究チーム/遺伝子発現エピゲノム研究チーム
    環境資源科学研究センター (CSRS) ホロビオント・レジリエンス研究チーム (BRCとの連携研究グループ)

    研究学園都市として知られるつくば市にあるバイオリソース研究センター (BRC) は、細胞、実験動物、実験植物、微生物、遺伝子など、様々なバイオリソースを収集・保存・提供し、日本だけでなく世界の最先端の研究を支えています。また植物と微生物の共生など、最先端の研究開発も行われています。その現場をお見せします。
    ※マウスの飼育施設には入れません。

横浜

神戸

  • 神戸コース

    プロテオミクスコアファシリティ見学コース

    NGSおよび空間オミクス解析支援の現場紹介

    動物施設および動物実験サポート業務の現場紹介

    理研BDR独自開発の光学顕微鏡システムおよび開発
    サポートの現場紹介
    (各45分)

    (各45分)

    生命
    科学
    生物学
    生命
    工学
    定員10名
    • プロテオミクスコアファシリティ見学コース 

      生命科学 生物学

      生命機能科学研究センター (BDR) 無細胞タンパク質合成研究チーム

      理研BDRのプロテオミクスコアファシリティの施設を見学していただきます。プロテオミクス研究技術支援の日常業務の概要をご紹介し、質量分析計を用いたプロテオミクスの測定〜解析の様子を見学していただきます。(45分)

    • NGSおよび空間オミクス解析支援の現場紹介 

      生命科学

      生命機能科学研究センター (BDR) 発生ゲノムシステム研究チーム

      理研BDR発生ゲノムシステム研究チームの技術スタッフが日々の業務内容および技術開発の取り組みについてスライドを用いて紹介します。研究室見学では解析支援に使用している実験装置をご覧いただけます。(45分)

    • 動物施設および動物実験サポート業務の現場紹介 

      生命科学 生命工学

      生命機能科学研究センター (BDR) 生体モデル開発チーム

      BDRの動物施設 (マウス・ラット) の見学および遺伝子改変マウス作製における受精卵マイクロインジェクションや胚移植等の動物実験サポート業務の一部を見学いただけます。(45分)
      ※齧歯類を取り扱っている方、ペットとして飼育している方は動物施設内に入室できないため、別内容となります。該当される方は申込フォームにてその旨ご連絡ください。

    • 理研BDR独自開発の光学顕微鏡システムおよび

      開発サポートの現場紹介 

      生命科学 生命工学

      生命機能科学研究センター (BDR) 先端バイオイメージング研究チーム

      理研BDRでは、生物学的課題に合わせた独自顕微鏡システムの開発を支援しております。実際に開発された顕微鏡システムや開発の現場、それらを使って観察された画像などを紹介いたします。(45分)

国内旅費補助について

  • 対象費用

    自宅から会場の最寄り駅までの往復の交通費

    イベント開催前日の宿泊費

  • 補助金額

    全額あるいは一部

  • お支払い日

    イベント終了後
    (詳細日程は後日、該当者に直接ご連絡いたします。)

コースについて

申込フォームにて見学を希望するコースを選択してください。

見学時間は3時間で、第1希望は必須、第3希望まで入力可能です。

お申し込み締め切り

各コースで先着順に書類選考し、定員になったコースは、その時点で申し込みを終了致します。

参加者の決定について

先着順に参加申込書の記載内容をもとに書類選考し、参加者を決定いたします。

選考結果は、申込者全員に電子メールで通知いたします。

申込フォーム

【注意事項】
  • 本イベントは、理化学研究所に就職するための説明会ではございません。
  • 申込フォームでは氏名などの基本情報と見学コース (第1希望は必須、第3希望まで入力可能)、本イベントに申し込んだ動機を400〜800文字で入力していただきます。「動機」の記載にあたっては、入力内容を事前にワードファイルなどでご用意いただき、字数をカウントしておくことをお薦めいたします。
  • 複数個所の見学コースがありますが、途中で別のコースに移動することはできません。
  • プログラムの一部のみの参加はできません。
  • 選考内容や結果に関する質問にはお答えできません。予めご了承ください。
  • 参加者にはイベント実施後感想文 (A4 1枚程度) を必ず提出していただきます。(感想文は今後のイベントへの参考や広報のみ使用し、個人が特定される形での公表は一切いたしません。)
  • 本イベントでは、講演や見学などの様子および集合写真を撮影いたします。これらの写真は、イベント開催の報告書等、および、理研のウェブサイトやSNS 等に掲載する可能性があります。ご了承いただける方のみ応募なさってください。
  • 参加者による撮影・録音・録画について、見学時は各見学先の指示に従ってください。
    講演時においては禁止します。
申込フォーム Googleフォームに遷移します

【個人情報の取り扱いについて】
取得した個人情報は、「国立研究開発法人理化学研究所個人情報保護規程に則り厳重に管理し、本イベントに必要な範囲 (本イベント当日の障害保険の加入、理研への入構許可書の発行、支援部署での受入準備、参加者へのアンケートの実施など) で使用いたします。本人の承諾なしに第三者への開示、譲渡及び貸与することはありません。

お申し込み状況

〇 受付中 △ 残りわずか × 締切

2025.6.11時点

申込
状況
コース名
[募集人数]
タイトル
和光A
[10名]
仁科加速器科学研究センター ペレトロン加速器見学
および仁科センター加速器見学
和光B
[10名]
研究工作支援:理研試作工場見学
和光C
[8名]
半導体プロセスの現場を学ぶ
研究用クリーンルーム&プロセス装置 見学会
和光D-1
[4名]
有機微量元素分析 -- 数mgの試料で元素組成を決定
和光D-2
[4名]
結晶構造解析 -- 結晶一粒で3次元構造
和光D-3
[4名]
電子顕微鏡観察 -- ナノ構造を観察するための試料調整と
観察テクニック
和光E
[5名]
NMRとMSによる有機化合物の構造解析
和光F-1
[4名]
タンパク質分析とペプチド合成の最前線
和光F-2
[4名]
単一細胞分析から網羅的遺伝子発現解析まで
和光F-3
[4名]
脳科学研究を支えるカスタマイズ技術支援
和光G
[5名]
人を対象としたfMRI計測と施設見学
マウスを対象とした胚操作実験と動物飼育施設見学
筑波
[20名]
「バイオリソースなくして、研究なし!」マウス・植物・細胞・微生物・遺伝子を取り扱い、世界のライフサイエンスを支えるBRCを見せます
横浜
[10名]
質量分析計と電子顕微鏡を使った植物研究支援
-技術員の日常
神戸
[10名]
プロテオミクスコアファシリティ見学コース
NGSおよび空間オミクス解析支援の現場紹介
動物施設および動物実験サポート業務の現場紹介
理研BDR独自開発の光学顕微鏡システムおよび開発サポートの現場紹介

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