TRIPシンポジウム2025
2025年1月14日(火)14:30~18:10

 日本で唯一の自然科学の総合研究所である理化学研究所では、基礎科学の多様な分野の優れた研究者たちと豊かな研究プラットフォーム群を有機的につなぎ、新たな知を創造し、より良い未来への道筋を拓くため、「最先端研究プラットフォーム連携(TRIP:Transformative Research Innovation Platform of RIKEN platforms)」を推進しています。
 そのTRIPのけん引役であるTRIP事業本部では、HPC「富岳」と量子コンピュータのハイブリッド計算基盤の構築およびそれを活用したアルゴリズムの研究開発による計算可能領域の拡張、生成AIを活用した科学研究向けのAI基盤モデルの開発・共用、基礎量子科学分野の世界的研究拠点の形成を通した量子科学の新たな学理の探求など、異分野の連携融合を促進する「つなぐ科学」の取組を開始しています。
本シンポジウムでは、TRIP事業本部で進める「つなぐ科学」による新たな知識の創造と社会課題の解決への取り組み、そして2025年4月から始まる第5期中長期計画におけるTRIPの役割についてご紹介します。

開催日時

2025年1月14日(火)14:30~18:10

会場参加の場合 14:00より受付開始
シンポジウム終了後、懇親会を開催

開催形式

ハイブリッド形式

会  場

コングレスクエア日本橋

〒103-0027 東京都中央区日本橋1-3-13
東京建物日本橋ビル

使用言語

日本語

参加登録の方法

① 下記お申し込みフォームより必要項目を入力してください。
その際、複数名でのご参加の場合でも、お手数ですが
お一人様一件のご登録でお願いいたします。
② 事前登録完了のお知らせをメールでお送りします。

本イベントに関するお問合せ

TRIPシンポジウム開催事務局
trip_po_event[at]ml.riken.jp
※EMAILに記載した[at]は@に置き換えてください。

お申し込みはこちらから

PROGRAM

14:00~

開場

14:30~14:35

開会あいさつ

吉田 稔

国立研究開発法人理化学研究所
最先端研究プラットフォーム連携(TRIP)事業本部
副本部長

14:35~14:40

来賓あいさつ

(調整中)

文部科学省

14:40~15:10

第5期中長期計画に向けて

五神 真

五神 真

国立研究開発法人理化学研究所
理事長

15:10~15:25

TRIP事業本部 ―「つなぐ科学」による総合力の発揮―

社会状況や科学技術を取り巻く環境の急速な変化に伴い、国の政策課題や理研のミッションも大きく変化しています。理研ではこの変化に迅速に対応するため、各学術領域における卓越した研究力や強みである最先端の研究インフラ群を有機的に連携させる、最先端研究プラットフォーム連携(TRIP)による「つなぐ科学」を開始しました。本講演では、このTRIPの中核組織であるTRIP事業本部の概要を紹介します。

川﨑 雅司

国立研究開発法人理化学研究所
最先端研究プラットフォーム連携(TRIP)事業本部
副本部長

15:25~16:05

成果例紹介

(調整中)

16:05~16:25

休憩

16:25~16:40

科学研究基盤モデル開発プログラム
―科学向けAIによる研究の革新―

科学研究に向けたAI開発・AIを用いた科学研究の促進に向け、2024年4月より開始した科学研究基盤モデル開発プログラム(AGIS)について紹介します。実験科学・AI開発・計算基盤を統合した取り組みにより、生命科学と材料・物質科学を最初のターゲット領域とし、科学研究のためのマルチモーダル基盤モデル開発・科学研究の自動化を目指します。

泰地 真弘人

国立研究開発法人理化学研究所
最先端研究プラットフォーム連携(TRIP)事業本部
科学研究基盤モデル開発プログラム プログラムディレクター

16:40~16:55

基礎量子科学研究プログラム
―階層を超えた量子科学の基礎原理に挑む―

基礎量子科学研究プログラムの背景、目的、展望等についてお話しします。その発見から約100年が経つ量子科学の最先端を概観した後、将来を見据えて長期的な視野で行うべき研究と、そのための施策を述べるとともに、プログラムの今後の展望につき議論します。

永長 直人

国立研究開発法人理化学研究所
最先端研究プラットフォーム連携(TRIP)事業本部
基礎量子科学研究プログラム プログラムディレクター

16:55~17:10

創薬・医療技術基盤プログラム
―創薬力向上における役割と挑戦―

創薬・医療技術基盤プログラム(DMP)は「アカデミア創薬研究」の走りとして2010年に設立され、理研内の各センターの強みをつなげることで、最先端の研究成果を社会実装(iPS細胞由来の細胞医療の臨床治験など)する役割を果たしてきました。本シンポジウムでは、DMPの実績・マトリックスマネジメント体制を紹介するとともに、第5期中長期計画において目指すことを紹介します。

小泉 智信

国立研究開発法人理化学研究所
最先端研究プラットフォーム連携(TRIP)事業本部
創薬・医療技術基盤プログラム 副プログラムディレクター

17:10~17:25

(調整中)
 

 

17:25~17:40

ライフコース
―世代をつなぐ生命科学―

生命は生から死に至るまで、発生・成長・生殖・老化などを含むライフコースを経ます。生命科学は、個体レベルのライフコース制御を理解することに挑戦してきました。次の新しい挑戦は、個体と個体のつながりを含めたライフコースを理解することにあります。その発端として構想している、親と子のつながりを科学する「世代をつなぐ生命科学」について紹介します。

北島 智也

国立研究開発法人理化学研究所
生命機能科学研究センター
副センター長

17:40~17:55

グローバル・コモンズ
―持続型社会の実現に向けて―

グローバル・コモンズ(地球システムという人類の共有財産)の維持は、人類の喫緊の課題です。その課題解決に資するべく、分子レベルから細胞、個体、生態、地球システムに到る多階層科学データに基づいた、地球公共資源の保全と循環の促進に向けた環境資源科学研究について紹介します。また、システム科学や人文・社会科学との連携・融合による基礎科学に基づいた社会シナリオ研究の試みについても発表します。

斉藤 和季

国立研究開発法人理化学研究所
理事長特別補佐

17:55~18:05

株式会社理研イノベーション
―理研の成果を社会価値へ―

理研の研究成果をいち早く社会価値に還元するため、理研100%出資により2019年 理研鼎業が設立されました。その理研鼎業は2024年6月に社名を理研イノベーションに変更し、産業連携の取組を大きく改革しつつあります。理研の技術移転機関である理研イノベーションが、今後どのようにTRIPで推進する「つなぐ科学」による成果を社会価値へと具現化するのか、その取り組みについて紹介します。

山本 貴史

株式会社理研イノベーション
代表取締役社長

18:05~18:10

閉会あいさつ

宮園 浩平

国立研究開発法人理化学研究所
最先端研究プラットフォーム連携(TRIP)事業本部
本部長

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